指導員つれづれ

☆第4話「高学年ってカッコいい!」☆


7月28日〜31日、兵庫県へサマーキャンプに行きました。総勢140名の4日間限定お引越しです。

わらべ学童のサマーキャンプは、とにかく子ども達が喜ぶプログラムが、朝から晩まで盛りだくさん!川遊び、ご飯作り、沢登り、オリエンテーリング…、怖い話をお墓の前で聞いてきた子ども達が「怖〜い!寝られへん…」と言っていたのに、シュラフに入ると1分以内で寝息を立ててしまうほどみんな全力で遊びます。

もちろん、ただ遊んでいるだけではなく、子ども達だけで120食分の食事を作ったり、かまどの火起こしで、男の子と女の子がライバル意識を燃やしたり、「大人は手出し不可!」という条件の中、1・2年生だけでカレーを作ったり、遊びも力試しも、普段はできないこと、だからこそ経験したいこと、経験させたいことが並んでいます。

毎年2泊3日ですが、今年はいつも低学年を引っ張ってくれる3年生以上のお兄ちゃんお姉ちゃんたちだけで「ゆったり、思いきり楽しめる時間を」と、一足お先に一泊しました。

上の子達は、リーダーズキャンプから目標にしてきた、夢の3泊4日の実現!テンションが上がらない訳はありません。

大まかなプログラムがあるだけなので、その都度みんなで話合ってやりたいことを自由に取り入れ、思いきり楽しみました。

初めてのテント設営や焚き火、水遊びだと言いながら全員でずぶ濡れになったり、森探検でヒルと格闘したり、オオサンショウウオに出会ったり、笑い声と歓声の絶えない一日になりました。

普段はお兄ちゃんお姉ちゃんの顔をしている彼らも、このときばかりは、OB・OGの後をついて回る無邪気な弟・妹になっていました。

6年生にとっては、現役最初で最後の大舞台、思い入れは、誰よりも強かったと思います。

みんなと楽しみたいから、しっかりまとまりたいからこそ、プレッシャーもあったことでしょう。体力的にもさすがに疲れた6年生ですが、手を抜くことなく全てのプログラムを楽しみきりました。

その証拠に、6年生に委ねられる開村宣言と閉村宣言では、恥ずかしがる様子もなく、堂々と胸を張り、大きな声を張り上げていました。

閉村宣言で、6年生の男の子達はこう言いました。

「僕達は、このサマーキャンプで、下の学年に楽しむことを伝えられるように頑張りました。次の6年生にも、下の学年が楽しめるように頑張って欲しいと思います。」私達OBOGが受け継ぎ、これからも受け継いでいって欲しいという6年生の願いと、こんな6年生になりたいという下の子の憧れる表情が交じり合った瞬間、不覚にも涙があふれてきました。

キャンプが終わって、現在子ども達は作文に取り組んでいますが、一番嬉しかったことは「後から来た1・2年生と合流した瞬間」、一番つらかったことは「お休みの子がいて全員で取り組めなかったこと」と、多くの高学年が書いていました。

周りの子を思いやる気持ち、しっかりと自分の気持ちを伝える力、決して強制したわけではないのに、子ども達は自然に数ある選択肢の中から、何がカッコいことなのか、どこに値打ちがあるのかをしっかりと見極め、選び取りはじめました。

様々な事を集団の中から吸収し、成長していく子ども達ですが、サマーキャンプはその大きな節目のイベントなのだと今年も実感しました。

黒く日に焼け、前より少し逞しくなった彼らの表情を見ていると、寝不足と闘ったり、栄養ドリンクでドーピング(笑)したり、筋肉痛に苦しみながらも、私達はついつい「来年も3泊4日でいいかもなぁ…♪」なんて、思ってしまうのです。 by さき姉

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