指導員つれづれ

☆第41話「プレゼント」☆


土曜日に、毎年恒例のクリスマス会を行いました。

わらべ学童のクリスマス会は、「年内最後の一大イベント」ということで、今年は会場変更のハプニング等があったにもかかわらず、約160名が会場に集まり大盛況となりました。

2週間に渡って、「お笑い」「ダンス」「合奏」「けん玉・コマ」「マジック」「劇」の6つのチームに分かれて、練習を続けてきた子ども達にとっては、晴れの舞台です。

1年生は、「どれか1つね〜♪」と言われ、悩んだ末に出し物を決めていましたが、学年が上がるにつれて、「出れるモンは、全部出ないと損っ!!」という子が増え、3つ4つのかけもち出演・・・なんてツワモノも出てきます。

その分、練習時間は限られるのですが、「やりたい!」という気持ちを大事にしているので、「やめといたら・・・」とは言いませんでした。

みんなが大好きな公園遊びも放っぽって、「一体感」と「達成感」を目指して頑張ってきました。

当日が近付くにつれ、日増しに子ども達の集中力が高まり、どんどん質が高まっていくのを感じる指導員にもプレッシャーがのしかかりますが、ついつい楽しさに負けて、時間がないのにどんどん新しいアイデアを加えながら、それを「そこまでやる?」とお互いたしなめあいつつ準備を進めてきました。

当日、クリスマスキャロルで幕が開き、「お笑い」では、5人の男の子たちが、高学年のプライドと恥ずかしさを捨てて大爆笑をとることができ、幸先の良いスタートを切りました。

「ダンス」では、何をやっても可愛らしい1・2年生を中心に、高学年も混ざって、かわいく(?)ポニョを踊りましたが、間奏で登場した「4人の大ポニョ」に会場はまたまた沸きました。

2曲目はアップテンポの曲に合わせて、高学年の男女がダイナミックな踊りを披露すると、会場から大きな拍手が起きました。

「合奏」では機材の不具合で、うまくいかない部分があったので、アンコールを煽って再挑戦しましたが、2回目は練習で最も苦労した「リズム」と「メロディー」がぴったり合い、拍手喝采となりました。

「けん玉・コマ」は他のイベントと違い、できるだけ成功まで待ってあげようと、毎年のんびりした流れにしていますが、なかなか決まらない子を応援する「がんばれ〜!」「落ち着いていこう!」という子ども達の声がかかり、出演している子と観ている子が一体になることができました。

「マジック」では、緊張のあまり失敗してしまう場面や、力が入りすぎて、マジックの最中に袋が破れてしまう場面もありましたが、最多30名以上の子ども達が出演し、観客を楽しませると同時に、自分たち自身が楽しんやろうという姿が窺えました。

出し物のトリは今年も「劇」でしたが、「真剣に楽しむ」という姿勢が素晴らしく、精一杯声を張り、堂々と演技する姿が印象的でした。

なかなか自信がない様子だった子ども達が、会場からの笑い声と拍手によって、気持ちがぐんぐん乗っていく様子は、滑稽なストーリーに反して感動的でさえありました。

その後、子ども達の「サンタさ〜ん!」の声で登場したのは、スターウォーズの「ダース・ベイダー・サンタ」・・・ 幼児さんや低学年の中には、本気で怖がる子もいましたが、ほぼ大ウケではなかったかと思います。

ダース・ベイダー・サンタが持ってきてくれたプレゼントを受け取った子ども達は、満面の笑み。

そんな子ども達から参加者へも、3つのプレゼントが渡されたように思い、後日子ども達に話しました。

1つは、「笑顔」・・・会場にあふれていたたくさんの笑顔は、まさに子ども達からのプレゼントに思えました。

次に「喜び」・・・日常から、子ども達の成長を目ざとく見つけ、評価して下さるわらべの保護者の皆さんですが、その「喜び」の実感が、子ども達にとっては何よりの栄養となるように思えてなりません。

3つ目は「感動」・・・一生懸命何かに打ち込む姿は、誰であれ心を揺らされるものですが、子ども達の純粋な真剣さは、まさに見る者の胸を打ちました。

学校や家庭では、見られない姿や、なかなか見せない表情・・・。

「楽しむ」ことは、わらべ学童においては、すべての活動の基本になる部分ですが、2時間のプログラムの中で、全員が出演も観る側も、とにかくしっかりと楽しんでくれたのではないかと思います。

そして、子ども達の心には、大きな、大きな「達成感」がプレゼントできていたら・・・最高なんですけどね。(笑)

お互いがプレゼントを持ち寄って、そのプレゼントを交換し合ったようなクリスマス会をもって、年内の大きなイベントは終了しました。

指導員の感じた「達成感」が、自己満足ではなく本物かどうかしっかりと見極めながら、子ども達と一緒に、師走を駆け抜けてみたいと思う指導員でした。

準備して下さった実行委員をはじめ保護者の皆さん、お手伝いに駆けつけてくれたReunionの皆さん、参加された皆さんありがとうございました。 by.Sarusen

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