指導員つれづれ

☆第48話「連鎖反応」☆


土曜日に保育当番に入られた6年生の保護者の方と、話をさせていただく機会がありました。

年に一度の保育当番で、子ども達の心をつかんで、ググッと距離を縮めるのがとても上手なお母さんは、「6年生もかわいいし、その子を慕う下の子たちも、かわいいですね〜♪」と話しておられました。

「そうでしょう♪」と指導員。

6年生は、学童に通い始めた時から、毎日毎日上の子達と関わりつつ、過ごしてきました。

そして毎年、下の子たちが増えていき、少しずつ上の子になる・・・いやいや言うなれば、「大人になるための練習」をしてきたのです。

さりげなく下の子を助けたり、そっと背中に手を当ててあげるような仕草に、言葉ではない関わりと愛情の深さを感じることもあります。

中には、そんな優しさにつけ込むかのように、生意気なこと言ったり、憎まれ口を叩いたりする下の子もいますが、上の子にやんわりと「そんなんやめときや〜」と言われているうちに、だんだんと距離感がつかめてくるようで、一緒に過ごすうちに、自然と落ち着いて行きます。

また、そうして下の子が落ち着くのを、じ〜っと待てる上の子の忍耐力にも、驚かされたり感心させられたりしている指導員です。

でも、いつもいつも上の子が、耐えているばかりではありません。

下の子の頑張りを認めてあげたり、対等な存在として受け入れてあげたりしながら、下の子との関わりを楽しんでいる子が多いことで、過ごしやすい居場所が確立していることが見て取れます。

自分たちが上の子にしてもらった事を、下の子にしてあげることができる・・・素敵な連鎖だと思いました。

わらべ学童がある地域では、まもなく合同親子運動会が開催されます。

今年も練習そっちのけで、「どうやって盛り上がる?」「どうやってまとまる?」などが、主な話題ではありますが、この機会に、上の子達から広がるであろう連鎖反応に期待しながら、きっと楽しい1日が過ごせるのではないかと、その様子をほほえましく見守っている指導員です。 by.Sarusen

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